ローカル5Gで到来する日本の近未来社会
人々が最適に働き、能力を発揮できるSociety5.0へ
ローカル5Gは、今後あらゆる産業における通信インフラとして標準化していきます。〈超高速・低遅延・多数同時接続〉の5Gシステムは、製造業、物流、建設、駅、病院とあらゆる場所で活用され、働き方を大きく変えていくのです。
例えば、自動運転による移動、AIによる未来の事故予測、ロボットによるFA化――人類が夢見てきた近未来社会Society5.0は今、5Gによる通信技術革新にかかっています。人の行動・認知の限界を超えて、私たちが最適に働き、能力を発揮できる真の人間中心社会が誕生するのです。
Society5.0…仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムによる、経済発展と社会的課題の解決を両立できる社会
ローカル5Gで加速する産業イノベーション
ローカル5Gによる〈超高速・低遅延・多数同時接続〉で、人・モノ・AIが常時接続され、ビジネスのあらゆるシーンで技術革新が加速します。
監視カメラ
高精細映像の高速アップリンクが可能です。通信の輻輳や干渉のリスクがなく、途切れのない鮮明なデータを取得。キャリアに依存しないので、カメラ端末を低コストで増設し、セキュアなリモート監視体制が構築できます。
自動運転
低遅延リアルタイム伝送で、遠隔で人が操作する「半自動運転」、設定ルートを走る無人の「自動運転」が可能になります。マグナ・ワイヤレス（旧エイビット5G事業部）では水陸両用バス自動走行の実証実験に参加。ローカル5Gエリアでの実用化は目前です。
写真提供：日本財団
FA・無線化
工場内ネットワークの無線化で、導線・レイアウト改善、ニーズに合わせた生産ラインの柔軟な変更ができます。また、AGV（無人搬送車）のリアルタイム制御で、生産ラインへの部品供給の自働化・自律化が実現します。
スマートグラス
現場作業員のスマートグラスを通じて、遠隔から熟練技術者によるティーチング、オペーレションが行えます。現在、マグナ・ワイヤレス（旧エイビット5G事業部）では、トヨタ自動車工場で熟練工による遠隔技術トレーニング実証実験に参加しています。
あらゆる産業が
フルコネクテッドする世界へ
To a world where all industries are fully connected
製造
工場内のロボット
無人工場
VR活用の開発・製造支援
医療
遠隔診断／医療
医療情報システム
患者管理
建設
建機の遠隔操作
車両管理
ドローン測量
自動車
自動運転
コネクテッドカー
車内エンタメシステム
セキュリティ
ドローン監視
顔認証入場
広域警備
小売り
無人店舗
ドローン輸送
ビデオ監視システム
ローカル5Gが、ビジネスをもっと強くする
2020年12月に商用化が始まった5Gですが、いよいよ2025年に普及期を迎えると言われています。マグナ・ワイヤレス（旧エイビット5G事業部）では、2017年から総務省5G実証実験に参画し、2019年にはローカル5Gの予備免許を日本初で取得するなどローカル5Gシステムの開発・実装において、圧倒的なノウハウと実績を有しています。
いつの時代も、新技術をいち早く導入したものが、製品・サービスの差別化やコスト削減等に成功し、市場を独占できる先行者利益を獲得してきました。実証実験から実装に向けたスタートダッシュが始まる今こそが、ローカル5G導入の好機です。
低遅延・高信頼のローカル5G
URLLC特化型ローカル5Gシステム
遠隔からの制御を可能にし、交通の安全性と効率を向上。
従来の無線通信システムでは、スマホ用の高速大容量通信（eMBB）とIoT用の多数同時接続かつ 低消費電力（mMTC）が主流でした。5Gからは低遅延かつ高信頼な通信（URLLC）が加わり、 当社はURLLCに特化したローカル5G製品をメインに展開しています。 通信手順のオーバーヘッドを取り除き低遅延を実現し、再送方法を工夫してエラー発生時の遅延を 防ぐシステムを構築しました。また、カバレッジ強化に向けては、SFN（Single Frequency Network）を導入。全ての基地局アンテナ（TRxP、Transmission Reception Points）が同じセルIDを持ち、2つ以上のTRxPから同じデータを同時に送信します。
ジッタレス・高信頼の新世代ローカル5G装置
新ジッタレス、高信頼通信用評価装置 AU-700
当社のローカル5G装置AU-650をベースに、ジッタレスで高信頼通信を実現したTSN対応AU-700が2025年3月にリリースされます。AU-700はスマートファクトリー向けの高い要求性能を 満たし、従来の無線通信システムでは対応できなかった 制御機器への組込みを可能にします。 来秋リリース予定の通信モジュールに先立ち、AU-700でシステムの検証が可能です。
国産初ポスト5G半導体
超低遅延・ジッタレス・高信頼通信対応5GモデムASIC
SDRにより6Gまでシームレスな対応を実現し、小型で拡張性の高いソリューション
NEDOによる「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の一環として開発 してきたポスト5GモデムASICがこの秋に完成します。このデバイスは超低遅延、 ジッタレス、高信頼通信を実現し、ミッションクリティカルなユースケースにも対応可能な特徴があります。この半導体を活用したモジュールは2025年秋にリリース予定で、 スマートファクトリー、建設現場、医療現場などでの活用が期待されています。
ローカル5Gミリ波通信
28GHz帯電波伝搬調査用ローカル5G装置
各種測定機能を標準機能として搭載し、正確な電波伝搬調査を手軽に実施可能。
近年のローカル5Gは、Sub6帯装置の価格は下がり、多くの実証実験や実運用に使用されていますが、28GHz帯装置は依然として高額なままで限定した使用用途しかありません。 当社の28GHz帯装置はSub6帯装置に準じた価格帯で提供し、既に多くのユーザーに使用 されています。BLER、RSSI、MAC層のスループット測定が標準機能として実装され、 電波伝搬調査が可能です。 低価格、高機能が特徴のこの装置により28GHz帯の普及を促進します。
ローカル5G実証実験のご紹介
マグナ・ワイヤレスのローカル5G実証実験をビデオでご紹介します
将来的には当社の半導体が様々な装置の中に組み込まれ より多くのお客様に活用されることが期待されます。
